人間力とは
人間力とは…
人間力とは、
- 他者との関係性を築く能力
- 自分の感情や思考をコントロールする能力
- 状況に応じて柔軟に対応する能力
- 倫理的な判断や行動をする能力
- 創造的な問題解決をする能力
※文科省の新学習指導要領における「生きる力」と重なるところの多い概念です。
人間力や生きる力を大切にする教育にシフトしてきた今の時代の日本、
まだ始まったばかりの教育スタイルのため、教育現場も家庭も、概念こそわかる気がするものの、
実際にどう関わっていったらいいのか、多くのお悩みを抱えているのが現状です。
子どもたちに教えていく立場である大人たちが、これまで人間力や生きる力を高める教育を受けてこなかったため、
当然、どう教えていいのか戸惑ってしまいます。
実は、子どもは本来生まれながらにして強い人間力を持っています。
しかしながら、社会の慣習、文化、家庭の価値観、教育現場の価値観など、あらゆる外的環境の中で、
知らないうちに頭の柔軟さが抑えこまれ、残念ながら従来の知識吸収型の学びに向かってしまうことが
多く見られます。
人間力を伸ばすこととは逆の流れが起きてしまっているのです。
今私たち大人に必要なこと
ついに公教育においても新たな教育の流れが始まりました。
過渡期である今、戸惑う大人たちがしっかりと体験として学ぶ必要があります。
これは従来の知識吸収型、横並び教育とは全く違うということを、頭ではなく心とからだで感じることが急務です。
教育現場でトップダウン型に行われている新規カリキュラムに合わせた研修制度。
大切な情報が得られる場合もありますが、現場に即していないために実践的でないケースも残念ながら多く見られます。
今必要なのは、まず最初に大人が変わっていくこと。
新たな教育環境で子どもたちが求められていることと同じように、大人も、純粋な気持ちで対話を楽しむ経験が必要です。
技術や理論ではなく、体験を通してしか得られないものこそが、現場に即した実践的なスキルになっていきます。
個々の大人の個性と必要な経験が相まって、魅力的で人間的な関わりができるようになっていくのです。
大人がワクワクしながら学びを楽しむとき、子どもたちも対等な立場で学びを楽しむことができ、
人間力も生きる力も伸ばしていくことができるでしょう。
以下、文科省の新学習指導要領の説明パンフレットより